■「文科省から教育推薦プログラム:札幌刑務所にて受刑者への授業
「疎外感、被害者と加害者の心の痛 みとその後」」
6月25日、文科省から教育推薦プログラムとなっています「受刑者への授業」の依頼で、札幌刑務所で1時間10分ほど「疎外感、被害者と加害者の心の痛みとその後」について授業をしました。刑務所の教育を担当している刑務官から
「是非、またお願いしたいです」と数日前に電話をいただきました。
被害者と加害者の負った最初の瞬間の心の痛みと、その後の社会的な反応の違いにおいての葛藤とその後の行動、被害者としての気持ちと考えて向き合う時間についてや、私の15年以上前にスタートしたグラフィックデザイナーから、
デザイン会社取締役としてアートディレクターとしての現在、家族と共に社会から「飲酒運転による悲劇をゼロへ」を目指してきた活動、そして妹を亡くしてからの両親との関係について話しました。
悲劇を繰り返さないために必要なことは、痛みを自分のものとして集中して、その事実と向き合い考えていく時間、そして行動へと移行していく時間。
周りを叩くように攻撃するのではなく、比較と検討を繰り返しながら、活かしていくことが大切なことのように思える授業でした。
今後も、受刑者教育へも更に取り組んでいきたいと思っています。宜しくお願い致します。
■ 「文科省から教育推薦プログラム:千葉県立旭農業高校全校生徒へ「命の大切さ」について講演」
6月28日、千葉県立旭農業高校全校生徒へ「命の大切さ:考える、受け止める鼓動、行動」を起点に、楽しむことや考えることの集中力について、デザイナーとしての私のことや作家、遺族の事例をあげて講演をしました。
こちらの高校で、今年の始めに免許を取得をして間もない生徒が交通事故で亡くなる悲劇がありました。私は、どのように進めるかを考 えながら「命の大切さ」を起点に、楽しむことや考えることの集中力について、デザイナーとしての私のことや作家、遺族の事例をあげて講演をしました。
高校の先生から「良かったです。考えることのきっかけをいただきました」とお礼の電話をいただきました。 衝撃的な事故が起きてそれほど経過していないこともあり、それぞれに葛藤と社会の反応へのもどかしさが消化されてはいないようにも思われましたが、一人で もこれからのヒントを見つけてもらえたなら、やって良かったと思える先生からの電話でした。ありがとうございました。
■「9月久美出版より本が出版されます:水野次太郎名誉教授監修(麗澤大学)「いきること つくること 響くこと」
母と共に、一人の時もありましたが何度か麗澤大学で講義をしました。昨年末に水野名誉教授から「自分のことを書いてみませんか?出版します」と声をかけていただきました。
それから、いっぱい伝えたいこと、感謝したいこと、つくることを全身で楽しむこと、響いてくることを数ヶ月かけて書きながら、記憶をたどり、現在取り組んでいることとこれからのことについて執筆しました。
最後の校正も終わり、あとは装丁のデザインを進行しているところです。私の他に19名の喪失感からの考え方や行動をまとめたものになります。書籍のタイトルは「喪失を贈り物に変える(仮)」9月出版予定です。 楽しみにお待ちください。
2011年アメリカ、パームスプリングで飲酒運転を撲滅するために、呼気でアルコールを感知してエンジンがかからなくなるシステムの国際会議が1週間にわたって開催されました。その会議へ 招待され、MADD創始者から日本のMADDJAPAN創始者飯田和代の活動が称えられました。
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